2008年4月27日 / 道新ホール
「 春・花形特撰落語会 」
林家いっ平 「荒茶」
三遊亭白鳥 「マキシム・ド・呑兵衛」
(仲入)
柳家三三 「雛鍔」
柳家喬太郎 「竹の水仙」
いっ平さん。
個人的な好みの問題ですが、
テレビの臭いのするマクラは好きじゃない。
白鳥さん。
ジャージっぽい着物で登場。
都会と田舎の対比を笑う新作落語だったのだけど
たぶん札幌は、東京でもなく、ど田舎でもなく、
どっちつかずな都市なものだから
あんまりハマらなかった感じがする。
仲入りのとき、隣の席の男が
手帳を取り出して書きつけていた言葉。
「 すべてにおいて中途半端 」
えーっ!?
いっ平さんのこと? 白鳥さんのこと?
どうも落語会というのは、他のステージアートと比べて
客席の空気がすっきりしないところがある。
と、思う。毎回、毎回。
客席の温度差がやけに大きくて、
しかも熱力学第二法則に逆らうかのように
その温度差はめったなことでは平衡していかない。
つまり、こんな感じ。
使い古されたダジャレでも、誰かをコバカにした内輪ネタでも、
なんでもかんでも大爆笑する客がいる一方で、
眉間にしわを寄せて、斜に構え、おおむね鼻で笑う程度で
芸の出来不出来を評価する視線の客がいる。
その温度差が、落語会の客席の空気になっていて
僕はどうもむずむずとした居心地の悪さを覚える。毎回、毎回。
三三さん。
面白く聞いていたような気がするのだけど
時間が経ってみると印象が薄い。
よくも、悪くも、あまり覚えてない。あれ?
いや、そのあとの印象が強すぎたせいか。
喬太郎さん。きょんきょん。
圧倒的だった。
マクラからサゲまで、ほとんど笑っていた。
笑っていないときは、ちょっとホロっとした。
小難しいこと一切なしで、完全に素直な状態で
どっぷり楽しめた。
喬太郎さんは、顔がいい。表情だけでもかなり笑える。
間がいい。へたな間だと笑えないような小ネタさえ、笑える。
声色もいい。登場人物のキャラが立っていて、存在感がある。
ちょっとしんみり聞かせるところ、派手なアクションを見せるところ、
声の大小、緩急、硬軟、メリハリもよい。
あと、なんか、なんとなく感じるスタンスがいい。
ちょっと皮肉な感じのする、ちょっとさがいい。皮肉すぎない。
また聞きたい。
もっと聞きたい。
喬太郎さんが話しているあいだは
さっき書いたような「客席の温度差」をまったく感じなかった。
それが、客席全体が圧倒されて平衡状態になっていたということなのか、
僕自身が圧倒されていて余計なことに気が散らなかったからなのか、
わからないけれど。
喬太郎さんの落語、また聞きたいなーとばかり思う。
でも、さあ、5月は志の輔さん、談春さん、立川流の2連発。
楽しみである。
20080429
落語一年生日記(その4)
2008年4月13日 / 豊平館
「 林家正雀 独演会 」
林家正雀 「子別れ(上)」
(仲入)
林家正雀 「子別れ(中)、(下)」
札幌にはもちろん寄席はないので
たいていは大ホール、小ホールでの落語会となります。
今回はちょっと違う。
「豊平館」という重要文化財になっている明治の洋館での落語会。
たぶん舞踏会でも開催されたであろう宴会場には
暖炉があって、赤絨毯が敷かれ、シャンデリアが吊られている。
そこに1メートルくらいの高さの高座が設けられていて
正雀さんは階段をよいしょよいしょ昇る。
たぶん、全部で100人くらいの、こじんまりとした集まりで
ホールとは雰囲気が違う。
高座までの距離も近く、正雀さんの表情や仕草もよく見える。
正雀さんの指が、いいなあ、と思って見ていた。
「子別れ」は長い長い噺で
(上)のあたりは省略されることが多いらしいのだけど
正雀さんは仲入りを挟んで全編を聞かせてくれた。
貴重な機会である。
しかし、まあ、
(上)のあたりが省略されがちっていうのは
わかるような気がする。
噺が終わったあと、質問コーナーみたいのが始まった。
何か質問ありませんか、などと、客席に問いかける。
僕はこれが苦手だ。
落語では初めてだけど、ダンスや演劇や
アーティストの講演会なんかで、たまにある。
こういう質問コーナーで手を挙げるのは
だいたいツラの皮の厚そうな人物で、
物知り顔で問いかける内容も
たいがいナルシシズムの発露のようなもので、
とにかく心底どうでもいいのだけど
退席するわけにもいかず、ただただ苛立たしい思いをする。
今回も、まあ、そんなもの。
苛立たしい質問コーナーが終わって、お開きかと思ったら
正雀さんは、こう言った。
「 じゃ、あたし、踊ります 」
えっ? なに? 踊る?
びっくりしてたら、正雀さんは高座から降りて、
着物をひょいひょいとたくしあげて、
日本舞踊をふたつ踊って、出ていった。
踊り・・・
正雀さん独自のサービスなんだろうか。
わりとよくあることなのか。
よくわからないなーと思いながら席を立って、また驚いた。
階段の降り口のところに正雀さんが立っていて
ありがとうございましたとひとりひとりに
ていねいにお礼を言っている。
ホール落語での落語家と客の距離感って
歌手と客、役者と客、と同じような感じだけど
ここでは何かが違っている。
そんな場面に居合わせたことはないけど
なんか、あれだ、どちらかというと
「料亭に呼ばれた芸人」に近い感じだ。
噺のあとに、踊って、お見送りして。
ホールならばアーティストっぽいポジションなのが、
もう、いきなり、たいこもちみたいだ。
これが「営業」ってやつか、と
芸人の悲哀みたいなものを勝手に感じてしまった。
むむぅ。
「 林家正雀 独演会 」
林家正雀 「子別れ(上)」
(仲入)
林家正雀 「子別れ(中)、(下)」
札幌にはもちろん寄席はないので
たいていは大ホール、小ホールでの落語会となります。
今回はちょっと違う。
「豊平館」という重要文化財になっている明治の洋館での落語会。
たぶん舞踏会でも開催されたであろう宴会場には
暖炉があって、赤絨毯が敷かれ、シャンデリアが吊られている。
そこに1メートルくらいの高さの高座が設けられていて
正雀さんは階段をよいしょよいしょ昇る。
たぶん、全部で100人くらいの、こじんまりとした集まりで
ホールとは雰囲気が違う。
高座までの距離も近く、正雀さんの表情や仕草もよく見える。
正雀さんの指が、いいなあ、と思って見ていた。
「子別れ」は長い長い噺で
(上)のあたりは省略されることが多いらしいのだけど
正雀さんは仲入りを挟んで全編を聞かせてくれた。
貴重な機会である。
しかし、まあ、
(上)のあたりが省略されがちっていうのは
わかるような気がする。
噺が終わったあと、質問コーナーみたいのが始まった。
何か質問ありませんか、などと、客席に問いかける。
僕はこれが苦手だ。
落語では初めてだけど、ダンスや演劇や
アーティストの講演会なんかで、たまにある。
こういう質問コーナーで手を挙げるのは
だいたいツラの皮の厚そうな人物で、
物知り顔で問いかける内容も
たいがいナルシシズムの発露のようなもので、
とにかく心底どうでもいいのだけど
退席するわけにもいかず、ただただ苛立たしい思いをする。
今回も、まあ、そんなもの。
苛立たしい質問コーナーが終わって、お開きかと思ったら
正雀さんは、こう言った。
「 じゃ、あたし、踊ります 」
えっ? なに? 踊る?
びっくりしてたら、正雀さんは高座から降りて、
着物をひょいひょいとたくしあげて、
日本舞踊をふたつ踊って、出ていった。
踊り・・・
正雀さん独自のサービスなんだろうか。
わりとよくあることなのか。
よくわからないなーと思いながら席を立って、また驚いた。
階段の降り口のところに正雀さんが立っていて
ありがとうございましたとひとりひとりに
ていねいにお礼を言っている。
ホール落語での落語家と客の距離感って
歌手と客、役者と客、と同じような感じだけど
ここでは何かが違っている。
そんな場面に居合わせたことはないけど
なんか、あれだ、どちらかというと
「料亭に呼ばれた芸人」に近い感じだ。
噺のあとに、踊って、お見送りして。
ホールならばアーティストっぽいポジションなのが、
もう、いきなり、たいこもちみたいだ。
これが「営業」ってやつか、と
芸人の悲哀みたいなものを勝手に感じてしまった。
むむぅ。
20080424
20080421
20080414
20080404
自転車サミット
| 「 新潟で新レンタル自転車発進 」 : 新潟日報2008年4月1日
|
| 5月に新潟市で開かれる主要国首脳会議(サミット)労働相会合に
| 参加する各国の自転車を取りそろえたレンタル自転車システム
| 「Smart Cruise(スマートクルーズ)」が1日、
| 同市中央区でお披露目された。各国自慢の高級自転車で、
| 新潟の街を楽しんでもらうのが狙いだ。
| 新システムは同区や自転車関連団体などで構成する
| 「自転車を活用したまちづくり推進協議会」が運営。
| 特色ある区づくり事業にも据えられている。
| 使われるのは、クロスバイクと呼ばれる街乗り向けで
| 軽快感のある自転車が中心で1台の価格は7万—13万円。
| 有力な自転車メーカーがないロシアを除く
| サミット7カ国の自転車計10台がそろった。
| タイヤには、同区のイメージカラーの
| ウオーターフロントブルーのラインを入れた。
| 貸し出しは同区内にある信濃川沿いの4つのホテルと
| 同区古町通2のサイクルシテイにいがたで行う。
| 料金は3時間で1500円、1日2500円。
| 2日間連続で借りることも可能だ。
| 同区のふるまちモールで行われた発進式には、
| 構成団体の代表や篠田昭新潟市長らが出席。
| 市内の大学の留学生らが10台の自転車に乗り、デモンストレーションを行った。
| 色とりどりの自転車が次々に出発すると、出席者から大きな拍手が送られていた。
| デモンストレーションに参加した、新潟大のロシア人留学生、
| プシェンコー・アレクサンドラさん(22)は「普段乗っている自転車と違って、
| スピードもコントロールしやすくて楽しい。
| また、乗ってみたいと思います」と話していた。
さて、ここで問題です。
「 G8各国にちなんだ自転車、7か国10ブランドとは、何でしょう? 」
- - - - -
(正解)
ドイツ : フェルト
フランス : MBK
イタリア : ビアンキ、コルナゴ
イギリス : ???
カナダ : ルイガノ
アメリカ : トレック、シュウィン
ロシア : なし
日本 : パナソニック、ダブルベース
- - - - -
ドイツ、フランス、イタリア、カナダは予想通り。
アメリカ、スペシャライズドじゃなくてシュウィンか。
日本、ブリジストンじゃない!
ダブルベース!?
ロシアにはこれといった自転車ブランドはなかったようです。
イギリスだけ正解が不明でした。
たぶんラレーかな。
|
| 5月に新潟市で開かれる主要国首脳会議(サミット)労働相会合に
| 参加する各国の自転車を取りそろえたレンタル自転車システム
| 「Smart Cruise(スマートクルーズ)」が1日、
| 同市中央区でお披露目された。各国自慢の高級自転車で、
| 新潟の街を楽しんでもらうのが狙いだ。
| 新システムは同区や自転車関連団体などで構成する
| 「自転車を活用したまちづくり推進協議会」が運営。
| 特色ある区づくり事業にも据えられている。
| 使われるのは、クロスバイクと呼ばれる街乗り向けで
| 軽快感のある自転車が中心で1台の価格は7万—13万円。
| 有力な自転車メーカーがないロシアを除く
| サミット7カ国の自転車計10台がそろった。
| タイヤには、同区のイメージカラーの
| ウオーターフロントブルーのラインを入れた。
| 貸し出しは同区内にある信濃川沿いの4つのホテルと
| 同区古町通2のサイクルシテイにいがたで行う。
| 料金は3時間で1500円、1日2500円。
| 2日間連続で借りることも可能だ。
| 同区のふるまちモールで行われた発進式には、
| 構成団体の代表や篠田昭新潟市長らが出席。
| 市内の大学の留学生らが10台の自転車に乗り、デモンストレーションを行った。
| 色とりどりの自転車が次々に出発すると、出席者から大きな拍手が送られていた。
| デモンストレーションに参加した、新潟大のロシア人留学生、
| プシェンコー・アレクサンドラさん(22)は「普段乗っている自転車と違って、
| スピードもコントロールしやすくて楽しい。
| また、乗ってみたいと思います」と話していた。
さて、ここで問題です。
「 G8各国にちなんだ自転車、7か国10ブランドとは、何でしょう? 」
- - - - -
(正解)
ドイツ : フェルト
フランス : MBK
イタリア : ビアンキ、コルナゴ
イギリス : ???
カナダ : ルイガノ
アメリカ : トレック、シュウィン
ロシア : なし
日本 : パナソニック、ダブルベース
- - - - -
ドイツ、フランス、イタリア、カナダは予想通り。
アメリカ、スペシャライズドじゃなくてシュウィンか。
日本、ブリジストンじゃない!
ダブルベース!?
ロシアにはこれといった自転車ブランドはなかったようです。
イギリスだけ正解が不明でした。
たぶんラレーかな。
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