20070221

つめつめ

はーちゃん、さとう家で2度目の爪きり。
爪きりはお母さん(わたし)が担当。
いや爪きり以外も全部、お母さん担当だけどね。


 @ピコリ

はい、終わったよ。
はーちゃんは、今回もいい子だった。
ちゃんと爪とぎを使うから、後ろ足の爪ばかり早く伸びるはーちゃん。


 @ピコリ


(爪きりやだにゃー)とか思ってる?

にぼしハンター




はーちゃんは、にぼしも好き。
でも、「にぼしの人」のことは、ちょっと苦手。
にぼしはほしい。
でも、「にぼしの人」には、あまり近づきたくない。
でもでも、にぼしはほしい。

はーちゃんの葛藤。

葛藤のあげく、はーちゃんは、「にぼしの人」のてのひらから
すばやくにぼしを奪っていく。
そして、「にぼしの人」の視線からかくれてにぼしを食べる。

わたくし、「にぼしの人」としては、
まあ、せつない気持ちですよ。

20070219

かにかまボックス




はーちゃんは、かにかまが好き。
かにかまが大好き。
でも、かにかまは、ほんのちょっぴりしかもらえない。
はーちゃん、かなしい。

はーちゃんは知っている。
かにかまは、冷蔵庫のなかから出てくるってことを。
はーちゃんは冷蔵庫のそばにいる。
はーちゃんは冷蔵庫に向かって鳴く(にゃーにゃー)。
はーちゃんは冷蔵庫につかまって立ち上がる。

はーちゃんの想像のなかでは、たぶん、
冷蔵庫はかにかまで満たされているのだろう。
と思う。

あと、関係ないけど、こんなの見つけた。
カニカマどっとこむ

20070218

さとう家に猫がなれるまで(その6)



はーちゃんが来て、一週間。

2月10日深夜、とうとうウンチをしてくれた。
まだまだ気は抜けないけれど、一安心。
でもカチカチに硬いウンチ。
どうやら便秘気味なのは確かみたい。

さとう家に来てから食べる量も少ないし、仕方ないのかも知れないけれど。
しかも、乳酸菌やら猫用牛乳やら、なんか色々あげてみたから、
結果的にどれが効いたのかがよくわからない…。
まあ、段々と何がいいかわかってきますよ、とTさんも言ってくれたしね。

実家にいた猫たちは、ボス猫って感じの強いオスが多かったし、母が世話してくれていたし、
実は猫に便秘が多いなんて、今回初めて知った。
ネットを検索しても出てくる出てくる。

「猫の便秘」

気をつけてあげなくちゃ。
はーちゃんのお母さんは私なのだ。

20070212

さとう家に猫がなれるまで(その5)





ウンチ問題は別にして、
2月9日はうれしいことがあった。

ピコリが会議で帰りが遅かったから、私がひとりではーちゃんをかまっていた。
一度電気を消して、はーちゃんがなつき始めるスイッチが入ってから、
改めて電気をつけて、テレビをつけてみた。
最初は布団に隠れてしまったから、仕方なく私がほっておくと、
30分後くらいに自ら明るい部屋に出てきてくれた!

はーちゃんが来てから、初めてのこと。

その後は常に私を意識しつつ、ゴロゴロ甘えたり、気ままに爪をといだり、
呼ぶとこっちへ来るから、私が場所を変えて、違うところから呼ぶとまた来る。
しかも、直線でこっちへ来るわけじゃなく、わざと見えないところからやってくる。
はーちゃん、賢い。

その繰り返しを何度かしたから、運動になってウンチが出るかもしれないと期待する。
こんなに遊んでくれて、ウンチは気になるけれど内心もう、うれしいったらなかった。
結局18:00~23:00くらいまでずっと遊んだり、一緒にうとうとしたりして、
気づいたら私はご飯を食べるのを忘れてた。

さとう家に猫がなれるまで(その4)

問題とは…

ちょっと書くのがはばかられるけれど、それはウンチ問題なのだった。
毎日トイレの猫砂を片付けながら、よしよしオシッコしたね、とチェックしていたのだけど、
ふと気づいた。

あれ?ウンチは?

「猫砂が固まっている=オシッコ」とわかるけれど、確か5日早朝に見たウンチは、
ちゃんとウンチの形状だった。
つまり、ウンチでは猫砂は固まらず、そのままってこと。

それってまずいじゃないの!
5日以降、ウンチ見てない!

焦ってTさんにメールして指南してもらう。
すでに、ウンチをせずに4日も経過してる。

考えられる要因は以下3点らしい。
・環境の変化によるストレスでご飯の食べる量が少ない
・トイレが変わった
・元々排便の間隔が長い

排便の間隔こそわからないけれど、あとはあてはまる。
ダメもとで、ネットで「猫・便秘・解消法」で検索し、いろいろやってみた。
どれかが、効くかもしれない。

・乳酸菌をご飯にまぶす (これ、全然気づかないみたいで食べてくれた)
・缶詰をはーちゃんがすきだったらしいものに変える (それでも食は細かった…)
・カリカリを違うものに変える (コレは気に入ったらしい。前のよりは食べていた)
・猫用牛乳を与える (少しだけ飲む)
・毛玉除去ゼリーを与える (またたびのにおいがするらしいけれど、興味を示さない)
・トイレを元のに戻す (ちゃんとトイレをしていたから、猫砂を撒き散らさないものに変えていたので)
・ご飯のお皿を変える (私が選んだガラスの器が、キラキラしていやなんじゃ?とピコリが言うから)

はーちゃん、どうかどうかウンチしてくださーい!

焦る私。
それが2月9日のこと。

さとう家に猫がなれるまで(その3)

はーちゃんがやってきてからは、睡眠不足との戦いだった。

仕事から帰ってきて、電気をつけてはーちゃんを探してもいない。
大体、布団の中で寝て(隠れて?)いた。
なでるとゴロゴロ喉を鳴らすけれど、私が動こうとすると、 また窓の隙間に行ってしまう。
このままじゃあ、隙間=はーちゃん部屋になってしまう!
隙間から出てきてもらうべく、作戦を決行した。

まずはカニカマ作戦

Tさんから、はーちゃんはカニカマがすきと聞いたので、早速カニカマを買ってきた。
はーちゃんがいる窓の隙間の上からカニカマを見せると、ふんふんとにおいは嗅ぐ。
でも全然食べようとしない。
カニカマを上下に動かしてみると、ようやく興味をもったのか食らいつく。
やはり元・外猫だけあって、食べ物をもらうときは警戒しているのかもしれない。
やっと食べたと思っても、好きなはずのカニカマなのにすぐ食べるのをやめてしまう…。
これは作戦失敗。

つぎは就寝(寝たフリ)作戦

電気を消すと、はーちゃんは何らかのスイッチが入るのか、なついてくるということがわかった。
深夜電気を消してから(23:00~3:00くらい)のハイな状態と、
私たち帰ってきてから寝るまで(18:00~23:00くらい)のローな状態が全然違って、
毎日毎日、夕方は初めて会ったかのようなそぶりで警戒して、そして素っ気無く、
夜中は甘えてくるのだ。

でも夜中は眠い…から、もう21時くらいから電気を消して、寝たフリをする作戦を決行した。
電気を消すと、はーちゃんはなついてきて、少しご飯を食べ、トイレを済ませ、猫草を食べ、
爪とぎをするという完璧な動きをみせた。
教えていないのに、置いておいた猫草をきちんと食べたことにはTさんも驚いていた。
爪とぎも、教えていないのに、爪とぎボックスや、床置きタイプの爪とぎでバリバリと爪をとぐ。
字のごとく、本当にバリバリバリバリという音がする。
その音で寝たフリじゃなく、本気寝を起こされてしまうのだけど…。
トイレの猫砂のかけ方も相変わらず激しい。
甘え方も手を出すと、頭からゴツンと体当たりでなついたり、甘がみをしたり(これがかなり痛い)、
なでている間中ゴロゴロゴロゴロ、喉を鳴らしている。
なんというか、さじ加減がわかっていないようだ。
でも夜鳴きに限っては、段々と鳴く回数が少なくなってきている。

この就寝作戦で、ちょっとずつはーちゃんがさとう家になれてきた…ような気がする。
でもまだ、問題はあったのだった。

それに気づく前、2月8日のこと。

さとう家に2台のロードレーサーが届くまでの長いような短いような経過(その4)

自転車関連のウェブサイトを見るようになった頃から
自転車関連の本も読むようになってきた。
真っ先に読んだ本はーーー


自転車で痩せた人
自転車で痩せた人高千穂 遙

日本放送出版協会 2006-04
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『自転車で痩せた人』ーーーこのタイトルを見た瞬間に思ったのだ。
いま我が家に必要な本は、これだ!
この時点での課題は、家庭内に自転車を許容する空気を醸成することだった。
つぶやき作戦(毎日「自転車・・・ほしいなあ・・・」とつぶやく)は一定の成果を挙げ、
いくぶんかの同情を得ていたが、それだけでは足りない。
「許容」を超えて「連帯」を勝ち得ること、
つまり、自転車を「夫婦共通の楽しみ」になることが必要と思われた。

さて、そこで、マジカルな言葉ーーーすなわち「痩せる」の登場である。
僕にはどうにも不思議で理解しがたいのだが
「痩せる」という謳い文句ひとつで、妙な商品が売れるのだ。
痩せるクッキーとか。痩せる酢だとか。
ならば、痩せる自転車はどうだろう。

というわけで、僕は『自転車で痩せた人』から仕入れた知識を駆使し
自転車のダイエット効果について、よっこに話して聞かせた。
自転車がどれほど優れた有酸素運動であるのか。
自転車ダイエットはなぜリバウンドしない体質を作るのか。
「痩せる」をエサによっこの気をひき、自転車ブームに巻き込もうという
周到な作戦を展開したのだった。

20070210

さとう家に猫がなれるまで(その2)

置いたタオルがどうなかったかというと…

2月4日のつづき。
深夜は、電気を消してからはーちゃんの探索時間になったらしい。
「にゃーにゃー」とかなり大きな声で鳴きながら本棚の上に上がったり、
テレビの後ろに廻ってみたり、 覗けるところは二本足で立って覗いていた。
とにかく部屋を探索して、 把握しようとしている時間らしかった。
おもしろいのが、途中独り言のように小さな声で「にゃっにゃっ」と短く鳴くこと。
かわいすぎる。

註:私たちは暗闇で布団の中から目をこらして、はーちゃんの様子を伺っていた。
ちなみに寝室は別にあるのだけど、冬の間寝室が寒いので居間で寝ているのだ。

ひとしきりの探索の後、トイレに行った様子。
ウンチなのかオシッコなのかはわからないけれど、はーちゃんの砂のかけ方といったら!
「ジャッジャッ」という音が激しく何度もしていて、どれだけ砂をかけるんだ?と
びっくりするほどの力のいれよう。もしかしたら、ストレス解消なのかもしれない。
私は静かに起きだしてトイレを片付けた。ウンチだった。
トイレを片付けてもらえてうれしいのか、はーちゃんが体をすりよせてきた。
かわいすぎる。
でも立ち上がって、布団に戻ろうとするとピューッと逃げられた…。

トイレを済ませて落ち着いたのか、ひょっこりと私達の布団のところにきて鳴いた。
もしかして入りたいのかな?と布団を持ち上げてみると、するりと入ってきた!
そしてそのまま私の足元で寝てしまった!ひゃ~。
布団に入ってくるなんて、よっぽど仲良くなってからだと思っていたのに。
はーちゃん…よくわからない子だ。
私の布団ははーちゃんの足についた猫砂でちょっとジャリッとしていたけれど、
そんなのどうでもいいや。
とにかく、一歩前進だ。

5日の朝は5:20頃にはーちゃんが起きだして、今度はトイレにオシッコをしていた。
そういえば隙間に新聞を詰めたんだった、と新聞の前に置いておいたタオルを持ち上げると、
…なんか臭い!そして重い!
…ああ~オシッコだ。

多分夜中にしたんだろう。
隙間に入れなくしたことへの抗議運動で気が済んだから布団にきたのか、
わからないけれど、はーちゃんは少しさとう家になれた…ような気がする。

妙に納得した2月5日早朝のこと。

さとう家に猫がなれるまで(その1)



朝、といっても9時頃に起きるとまたはーちゃんがいない。
ご飯も手をつけていないし、トイレもそのまま。
「はーちゃーんどこー?」と呼びながら探すと、
今度は窓と小上がりの隙間に入り込んで顔を隠していた。

ここは寒かろうとひっぱり出したら、またキッチンの隅っこへ移動。
その後は「にゃーにゃー」と大きな声で鳴きながら、
流し台に手をかけて立ち上がって見てみたり、
どうやら部屋を探索している様子。
私たちはとにかく静かに、そして背を低くして、
「にゃー」と鳴くと「はーい」と返事をしながら見守っていた。

ひとしきりキッチンで鳴いたあと、
居間へ移動したはーちゃんは本棚の下から2段目に入って鳴いたり、
テーブルの下に入ってまた鳴いたりしていた。
ひとしきり動いたら、また窓と小上がりの隙間に顔を隠してしまった。
とりあえず、そのままそっとしておく。

何度もはーちゃんを見に行ってみたけれど、そのままの体勢でいる。
預かっていたYさんが、昼間は寝ていて夜活発だった、と言っていたので
今は眠い時間なのかもしれない。
19時頃、覗いてみると目を開けていたのでいつの間にか起きていたようで、
狭い中で顔を洗っていた。
昨日よりは、だいぶリラックスしている様子。

でも出てはこない。
23時を過ぎても出てこない。

隙間にいると窓からの結露した水滴で体が濡れてしまっている。
無理にそこからはひっぱりだして、タオルで体を拭いたらどうやら嫌だったらしく(そりゃそうだ…)、
今度はテーブルの下にじっとしてしまった。
ピコリがもう隙間に入らないように、と新聞紙をまるめて隙間を埋め尽くしてみた。
そして体を拭いたタオルを隙間の前に置いておいた。

そのタオルがあんなことになろうとは…。

それが2月4日夜、はーちゃんが来た次の日のこと。

20070207

さとう家に猫がやって来るまで(その5)



朝からホーマックに行ったり、掃除をしたりとおおわらわ。
そしてもうすぐはーちゃんが来ると思うと緊張して仕方ない。

15時ころ、予定通り保護をしていたTさん姉妹と、
しばし預かっていてくれたYさんが連れて、 はーちゃんがやってきた。

キャリーを開けると、太っちょのはーちゃん。

あっという間にキッチンの隅っこで固まって、こっちを見ない。
やかん(隅っこの床に置いてあった)と壁の間に顔をつっこんで、まったく微動だにしない。
Tさんたちが、私たちの作っておいたはーちゃん部屋に入れてみると、
そこにぴっちりと納まってまた微動だにしない。呼吸はちょっと荒い。
今までの経過やご飯の量を聞いたり、トイレのセットなどてきぱきと済ませてくれ、
はーちゃんは無事、うちの子になった…?

その後のはーちゃんはずっとはーちゃん部屋で寝ていた。

18:00頃、部屋の前にご飯を置いてみたけれどまったく無反応で、
私たちが居るといやなのか? と思ってスタバへ時間をつぶしに行く。
1時間ほどで帰ってきたら、なんとはーちゃんが居ない!!
呼びながら探せどもいない!!

…もしやと思って私の布団をめくるとちんまり(でかいけど)隠れていた。

その後はまたピューッと最初に隠れたキッチンの隅っこに行ってしまい、
いまもそこにじっとしている。
ご飯も近くに置いたけれど、まだまったく手をつけていない。
もちろんすぐ慣れてくれるとは思っていないけれど、心配になってTさんと実家に2匹猫のいる、
mato.相方の愛子にはーちゃんの経過をメールする。
2人とも大丈夫大丈夫!と返事をくれた。

はーちゃんが夜中に部屋を探索して、少しでもご飯を食べてくれますように、
と思いながら就寝。

2月3日、はーちゃんが来た日のこと。

さとう家に2台のロードレーサーが届くまでの長いような短いような経過(その3)

自転車・・・ほしいなあ・・・
と、つぶやきながら、
インターネットで自転車を眺める日々が始まった。
自転車ブランドのサイトや、ネットショップや、
個人のブログや、掲示板や、
なんか、ちょっとでも自転車に関係ありそうなサイトを
いろいろと見るようになった。
でも、「いろいろと見ている」時間よりも
「特定のページを何度も見ている」時間のほうが長かったかも。
気に入った自転車の画像が載っているページをしばらく眺めて、
何度も見て、いつまでも見て、来る日も来る日も見て、
そしてつぶやくのだ。
自転車・・・ほしいなあ・・・。

20070206

さとう家に猫がやって来るまで(その4)

はーちゃんがやってくるまでに、バタバタと準備したもの

■東急ハンズにて
爪きり
ブラシとブラシシート
ボディタオル(汚れふき)
ウェットティッシュ
消臭エアーシャンプー
お皿を乗せるためのお盆

■十一月(雑貨店)にて
はーちゃんのご飯用のお皿

■ケンコーコム(通販)にて
トイレ一式(キャットワレという優れもの)

■100円ショップにて
爪とぎ
おもちゃ
トイレ用スコップ
トイレ用シーツ
カーテン用つっぱり棒

■カナリヤ(手芸店)にて
カーテンにする生地
はとめ(…失敗)

■ホーマック(ホームセンター)にて
カーテンを吊るすフック
猫用の草

さとう家に猫がやって来るまで(その3)

明日はーちゃんがやってくるので、夜なべしてカーテンを縫う。
なぜカーテンなのかというと、廊下に面した居間と洗面所(猫トイレ置き場)の
2ヵ所のドアを開け放つと、玄関(北側)から、シベリアのような冷風がやってくるから。
カーテンを廊下にかけて、風よけにする作戦を決行すべく
ひとりでがんばる私(ピコリは風邪でダウン中だった)。
ミシンでダダダッと縫うだけだけど、2メートルもあるからなかなかに大変。
縫い終わって、よし、レールにつけるぞ!と穴を一箇所あけてパタンと閉じるはずの
「はとめ」で留めようとしたら…なんと生地が厚くて留まらない!

…なんてこと!計算ミス!!というかそんなの常識?!
しょぼんとする私にピコリは
「明日は、はーちゃん来るよ。はーちゃんのお母さんがしょぼんとしてたらだめでしょ。」
となだめすかす。

…そうだよね。
…明日じゃあ布を挟むタイプのフックを買いに行く!と気を取り直して就寝。

それが2月2日(前日)のこと。

20070204

さとう家に2台のロードレーサーが届くまでの長いような短いような経過(その2)

深い雪に閉ざされる冬を目前に、赤々と燃え上がるオレの自転車への情熱。
だけど、なにぶんママチャリにしか乗ったことのないドシロウトゆえ、
その情熱をどこにどう持っていけばいいのか、さっぱりわからない。
自転車に限らず、スポーツにもアウトドアにも無縁のまま30年も生きてきた。
オノレのなかにわき起こってくる衝動に、戸惑った。

自分がどこへ向かおうとしているのかもわからないまま
とにかく《新しい自転車》を手に入れなければいけないと思った。
しかし、問題は山積していた。
そもそも、自転車の種別なんて知らないし、自転車で何をしたいのかも見えていない。
なので、当然、どんな自転車が欲しいのかもわからない。
したがって、予算の見当もつかない。
半年前にママチャリを買ったばかりで、自転車を欲しいとも言い出しがたい。

僕はまず、そのときできることから始めることにした。
そのときできること−−−すなわち、つぶやくことだ。
「自転車は楽しいなあ。《新しい自転車》が欲しいなあ」
毎日、毎日、ぽそぽそとつぶやいた。
《新しい自転車》が許容される空気を家庭内に醸成されることを期待して・・・。

さとう家に猫がやって来るまで(その2)

1月28日にメールを出してから、その猫を保護しているTさんと毎日メールのやりとりをした。
猫は、「はーちゃん」と呼ばれている女の子で、元・外猫だ。
でもいなくなっていた時期があって、人に慣れやすいことから外猫時代に一度誰かに飼われ、
また外へ出されたことがあるらしいと聞いて、理不尽さにやりきれない気持ちになる。

Tさんの譲渡条件は、
1.危険の多い外で二度とさ迷うようなことがないよう、 脱走防止と完全室内飼いをしていただけること。
2.どのような人生の変化においても手放すことなく、 終生飼育をしていただけること。
3.幸せに暮らしている姿を時折お知らせいただけること。
ということだった。

Tさんは「はーちゃん」以外にも何匹か外猫を保護していて、
去勢・避妊手術をさせ、ご飯をあげ、里親募集活動をしていて、
日々安穏と過ごしている私は頭が下がる思いだった。
さとう家では譲渡条件以外にも、転勤・引越し・アレルギー・喘息がない、
飼育経験がある(私)ので大丈夫です!と返事をした。

Tさんから、トライアル期間(1週間ほど)を設けて
「はーちゃん」を授けたいとのお返事がきた。
もし、万が一「はーちゃん」がさとう家を気に入ってくれなければ、
Tさんがまた里親を探すことになるのだ。

はーちゃん、さとう家を気に入ってくれるかしら。
それが1月30日のこと。

20070203

さとう家に猫がやって来るまで(その1)

いつか猫と暮らしたいと思っていた。
実家には常に猫が居たし、それが普通の状態だったから。
でももちろん、一人暮らしのときは賃貸アパートでペット不可だったし、
狭い部屋で暮らさせるのは忍びない…
いつかもっと甲斐性ができたら!と思っていた。

結婚して「さとう家」になって、分譲マンションに引越したとき、
もしのっぴきならない猫を拾ってしまったら飼おうね!と意気込んだのに、
ちっともそんな出会いがない。
…まったくない。

そんなわけで、こっちからのっぴきならない猫を探そうと毎日夕刊で「猫差し上げます」欄を
チェックしていたのだけど、何ヶ月かの子猫ばかりであまりのっぴきならない感じがしない。
夕刊を読んでいる人の数も膨大だろうし、多分、子猫より成猫のほうが飼おうと思う人が少なかろう、
のっぴきならないだろうと、里親募集のサイトをチェックし始めた。
札幌で成猫に限定して探していたら、2004年春生まれの猫がいた。
キジ白で、つぶらな瞳。

里親になりたいのですが…とその猫を保護している方にメールを出した。
それが1月28日のこと。

さとう家に2台のロードレーサーが届くまでの長いような短いような経過(その1)

ことのはじまりは2006年の春までさかのぼる。
さとう家では通勤のために自転車を購入した。
ジャスコで1万円のママチャリだ。
僕は赤色、よっこは銀色。
ふたりとも、よほどの雨でない限りは毎日、自転車通勤を続けた。
休日も、近場ならば自転車を連ねて出かけた。
僕たちはすぐに自転車の生活に慣れた。

やがて季節は春から夏へ、夏から秋へ。
冬が近づいてきた。
ここは雪国・札幌、長い冬のあいだ街は雪に埋もれてしまう。
もちろん自転車には乗れなくなる(いや、乗る人は乗るのだけど)。
まもなく自転車を封印しようという時期に、どういうわけか、
僕のなかに今まで覚えのないような欲求が芽生えていた。
「もっともっと自転車で走りたい、もっと速く、もっと遠くまで」

さとう家ブログはじめました。

2007年、あたらしいこと。
1月に自転車がやってきた。
2月に猫がやってきた。
楽しくなりそうな予感がするので、ブログを書いてみる。