20090926

有機的社会資源の有効活用について(ご提案)

休日の朝にベーグルを食べていると
カラスが遊んでいる声が聞こえてきた。
一羽がアーアーアーと高い声で呼びかけると、
別の一羽がオゥオぅと低い声で応える遊びだった。
何度も繰り返しているので、あれは遊びだと思う。
カラスは遊べるほどに賢い。
そして強い。

われわれ人類は、犬や猫と親しみ、馬や牛の力を借りて
文明を発達させてきた。
しかし、いまだカラスとの建設的な関係を築くには至らない。
カラスの側からすれば、
人間社会という非効率なシステムから排出される
生ゴミという余剰物を食料にすることができるゆえ
人間は「便利のよい隣人」であるが
われわれ人類の側からすると
カラスは不気味であり、迷惑であり、怖くもあって、
「困った隣人」である。
隣人同士の関係とは、たいていそのようなものかもしれない。
共栄共存、いまどき語で言えばウィンウィン、のような
理想的な関係は得難いものだ。

さて、そこで、いいことを思いついた。
上に述べたようなカラスの特性を活かし、
カラスと人間がウィンウィンするための、ご提案である。
なにしろカラスは頭がよい。
ちょっと学んでもらえば、簡単な仕事くらいはできるようになる。
なるだろうと思うのだ。
だからカラスには、人間社会の内部に入って、働いてもらいたい。
具体的には、違法駐車の取り締まりなんて、どうだろう。
公道上に一定時間以上放置された自動車には
カラス警官が集まってきて、コツコツコツコツ車体をつつく。
これは、イヤだろう。
キップ切られるよりもイヤじゃないか?
違法駐車撲滅である。

カラス警官には報酬が与えられる。
生ゴミ処理施設への通行パスである。
カラス警官は生ゴミ食べ放題である。
ゴミ減量にも効果的である。