この冬は暖かい日が多く、雪は少なく、
3月上旬には4月上旬のような気候になっていて
異常気象っぽくもあるので地球環境を心配したりもしつつ
自転車に乗れる春が早く訪れそうだと喜んでいたのだけど
風邪をぶりかえすように冬をぶりかえして
雪が解けては降り、解けては降り、
焦らすかのように自転車デビューが引き延ばされていた。
ヘルメットを買い、サングラスを買い、
ツールドフランスのDVDを観てイメトレに励み、
まだかまだか、今か今かと、その日を待ちこがれていた。
今日、ついに、初乗り。
今日もまだ雪はちらちら降ったりもしていたのだけど
ちょっとの晴れ間にどうしても我慢できず
近所でちょっとだけ乗ってみることにした。
でも、その前に、ひと仕事。
配達されたときのまま置きっぱなしだった自転車の
タイヤに空気を入れなければならない。
しかもママチャリとは違って、高圧にしなければいけない。
これが、思いがけず、たいへんだった。
なにぶん、非力なのだ。
7気圧くらいまでは、普通に入れられるのだけど、
そこから規定の8.5気圧まで入れるのが、きついのだ。
全体重をかけても入っていかない。
仕方がないので2人がかりでポンプを押して、
どうにかこうにかタイヤに空気を入れ、
出発するときには、もう、ちょっと、疲れて・・・。
ロードレーサー初乗りとは、同時に、ヘルメットでの初の外出でもある。
慣れの問題だろうけど、正直、やっぱり、照れくさい。
人に会いたくないなーと思っていると、
マンションのエレベータを降りたところでさっそく人に会う。
でも、そんなことは、自転車に乗ってしまえばすぐに忘れる。
初乗りの感想は
「快感!」
ちょっと踏み込むと、ぐぐーんと加速する。
まだ雪が解け残っているところもある路面だし、初めてだし、
おっかなびっくりで、たいした速度は出していない。
だけど、それでも、気持ちいい。
ママチャリとはぜんぜん違う乗り物だった。
これは面白い。いよいよ面白い。
楽しくなってきたー!
でも、帰ってきたら、微妙に、肩と腰が痛い。
そんなに長い時間乗っていたわけでもないので、
それは、たぶん、空気入れのダメージ・・・。