20070422

サイクリングロードデビュー(後編)



豊平川サイクリングロードを目指して、
まずは一般の道路を走り始める。
せめて、車線にゆとりがあり、
自動車の動きが錯綜しない一方通行がよかろうと、
大通の3車線一方通行の道を走っていく。
それでも、僕よりもビビリのよっこは、のろのろーっと走り始める。
自動車の免許のないよっこにとって
車道はさぞかし怖かっただろうと思う。
実際、観光バスをかわすときとかは、怖い。
突然、急なウィンカーで左折しようとする車も、怖い。
怖いのとは別に、ちょっと照れる。
なにぶん、大通は札幌の中心を通っている。
どんどん人も車も増えていく。
ヘルメット&アイウェアのロードレーサー2台は
けっこう目立つようだった。
歩行者からの、信号待ちの車内からの、視線を感じる。
ヘルメット&アイウェアで変装しているようなものなので
あんまり気にならないのだけど、それでもやっぱり、ちょっと照れる。




やっとサイクリングロードに入って
緊張感と恐怖感からは解放され
気分よく走り始める。
とは言え、車は走っていないにしても
サイクリングロードにも気をつけなければならないものはある。
次の動きが予想できない要素が、けっこうある。
たとえば、犬や子ども。
守るべき小さきものたちには気をつけなければならない。
たとえば、散歩する年寄りや、おばちゃんのママチャリ。
みんなのロード、安全運転が大切である。
たとえば、手をつないで真ん中を歩くカップル。
邪魔である。
たとえば、逆走してくる対向車。
危険である。




サイクリングロードに入ってからは
たいして書くことない。
とにかく走っていた。
自分で走ってみると、ロードレースの見え方が変わると思った。
ほんのちょっとの段差が、こんなに響くのか。
風は、こんなにも重いのか。
ギアの切り換えで、こんなにも変わるのか。
あんまり景色も見ていなかった。
走れば走るほど、もっともっと走りたくなる。
もっと速く、もっと遠くへ。
でも、サイクリングロードはまだ完全な春を迎えてはいなくて
途中で行き止まりになっていたので
終点までは行けずに引き返した。




途中で、変な音がするようになった。
前後のギアの組み合わせで、調子の悪いものがあるようだった。
ガリガリと鳴る。
鳴らないギアを見つけて、それだけ使って走った。


10

その他。
・途中、よっこは、どこかの部活のランニングに取り込まれていた。
 マネージャーか?
・まだ木々の枝は裸で、寒々しいのだけど、ちらほら木の芽が出始めていた。
 もうちょっとしたら新緑が風にさらさら揺れる、よい季節になります。
・帰り道に寄ったモスバーガーで、注文の間違いで、やたら待たされた。
資料館の裏でモスチーズバーガーを食べていたら
 なんかくれーなんかくれーと鳩がよってくるので
 ウーロン茶を飲んで残った氷をさしあげた。


11

あしたはショップに行って、ギアを診てもらおう。
次はどこに乗りにいこうかなあ。