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豊平川サイクリングロードを目指して、
まずは一般の道路を走り始める。
せめて、車線にゆとりがあり、
自動車の動きが錯綜しない一方通行がよかろうと、
大通の3車線一方通行の道を走っていく。
それでも、僕よりもビビリのよっこは、のろのろーっと走り始める。
自動車の免許のないよっこにとって
車道はさぞかし怖かっただろうと思う。
実際、観光バスをかわすときとかは、怖い。
突然、急なウィンカーで左折しようとする車も、怖い。
怖いのとは別に、ちょっと照れる。
なにぶん、大通は札幌の中心を通っている。
どんどん人も車も増えていく。
ヘルメット&アイウェアのロードレーサー2台は
けっこう目立つようだった。
歩行者からの、信号待ちの車内からの、視線を感じる。
ヘルメット&アイウェアで変装しているようなものなので
あんまり気にならないのだけど、それでもやっぱり、ちょっと照れる。
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やっとサイクリングロードに入って
緊張感と恐怖感からは解放され
気分よく走り始める。
とは言え、車は走っていないにしても
サイクリングロードにも気をつけなければならないものはある。
次の動きが予想できない要素が、けっこうある。
たとえば、犬や子ども。
守るべき小さきものたちには気をつけなければならない。
たとえば、散歩する年寄りや、おばちゃんのママチャリ。
みんなのロード、安全運転が大切である。
たとえば、手をつないで真ん中を歩くカップル。
邪魔である。
たとえば、逆走してくる対向車。
危険である。
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サイクリングロードに入ってからは
たいして書くことない。
とにかく走っていた。
自分で走ってみると、ロードレースの見え方が変わると思った。
ほんのちょっとの段差が、こんなに響くのか。
風は、こんなにも重いのか。
ギアの切り換えで、こんなにも変わるのか。
あんまり景色も見ていなかった。
走れば走るほど、もっともっと走りたくなる。
もっと速く、もっと遠くへ。
でも、サイクリングロードはまだ完全な春を迎えてはいなくて
途中で行き止まりになっていたので
終点までは行けずに引き返した。
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途中で、変な音がするようになった。
前後のギアの組み合わせで、調子の悪いものがあるようだった。
ガリガリと鳴る。
鳴らないギアを見つけて、それだけ使って走った。
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その他。
・途中、よっこは、どこかの部活のランニングに取り込まれていた。
マネージャーか?
・まだ木々の枝は裸で、寒々しいのだけど、ちらほら木の芽が出始めていた。
もうちょっとしたら新緑が風にさらさら揺れる、よい季節になります。
・帰り道に寄ったモスバーガーで、注文の間違いで、やたら待たされた。
・資料館の裏でモスチーズバーガーを食べていたら
なんかくれーなんかくれーと鳩がよってくるので
ウーロン茶を飲んで残った氷をさしあげた。
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あしたはショップに行って、ギアを診てもらおう。
次はどこに乗りにいこうかなあ。