20070603

海へ。

よっこが歯医者に通い始めて
「歯を食いしばれないので自転車に乗れない」ので
ひとりで乗りにいくことにした。
行ったことのない方面を開拓しようと
今日は新川サイクリングロードへ。

新川のサイクリングロードは
豊平川や発寒川よりも狭い。
そしてロードの両脇に背の高い草が生い茂っている。
追い抜いたり、すれ違ったりするときには
草に突っ込む感じになる。
でも、人も犬も自転車も少なくて、走りやすい。

やけに青々と晴れた空のしたで、
背の高い草のなかを走っていると
夏休みっぽい気分だった。
今日は気温もけっこう高くなっていたし。

どこまで行こうとは決めていなかった。
だから「どこまで行こうかな」と思いながら走っていく。
サイクリングロードが終わっても
新川沿いをまっすぐに行き、手稲前田を過ぎ、
小樽銭函に入って道を折れ、石狩湾新港へ。
海が近いけど、海は見えない。
ただ、海からの風が強く吹いてくる。

だんだん疲れてくるし、帰りも走らなければならないので
「もうこのへんでやめておこうかな」と思いながら、走る。
でも、「もうちょっとだけ先へ行こうかな」と思って、まだ走る。
きりがない。
きりをつけられないまま走る。

風力発電の風車が回っているのが見えた。
あそこまで行こうと思った。
向かい風が、自転車の走りを重たくする。
草木は風に揺れている。
トンビは風に乗っていく。
風車の根元まで行って、アスファルトに寝転んで、
風車が回るのを見上げた。
真っ青の空に吹く風が、真っ白の巨大な羽根を回す。
グウン、シャー、グウン、シャー、と
重い音と、鋭い音が鳴る。
たぶんナントカ力学みたいなので計算された風車の羽根は
きれいなかたちをしている。

・海はちょっとだけ見えた。釣り人が溢れていた。
・どこかの会社の駐車場でラジコンしている人もいた。
・石狩湾新港は車道が広いのに車が少なくて、自転車に向いている。
・石狩美術館というのができていた。行ってみたい。