20100204

第10位:猫めざまし進化論

はーちゃんが我が家にきて3周年を記念し
この3年間のはーちゃんにまつわる思い出を
カウントダウン形式で振り返ろうという企画です。


朝のはーちゃんは、よっこに起きてほしい。
なぜなら腹ぺこだからだ。
朝ごはんがほしいのだ。
起きてー!起きてー!とニャアニャア吠えるが
そのくらいで起きるよっこではない。

はーちゃんは思案した。
どうすればよっこは起きてくれるのか。

そこで最初に繰り出されたのが
肉球タッチだった。
かわいい肉球で、ほっぺをキュっと押すのだ。
キュ、キュっと押すのだ。

これは、あまり効果的ではなかった。
というよりも、逆効果だった。
肉球でほっぺをキュっと押すのがかわいいからといって
よっこはむしろ起きなかった。
寝たふりをしてキュっとされるのを待つのだから、だめだ。

はーちゃんはまた思案した。
よいことを思いついた。
ほっぺを押してもダメなら、別の場所を押してみよう。
新・肉球タッチである。
かわいい肉球で、まぶたの上から、眼球をキュっと押すのだ、
キュ、キュっと押すのだ。

これはもう、かわいいというより、怖い。
よっこは起きた。
はーちゃん大成功。
大成功だったけど、叱られた。
押していい場所とわるい場所があると、はーちゃんは知った。

改めてはーちゃんは思案した。
押すのではなく、別の方法はないものか。
そして新たな技を編み出した。
ジャンプ&ドロップ。
高いところに登って、飛び降りて、ドスン。
これはけっこう効果あり。
ウゲっといって、よっこは起きる。


さらにはーちゃんは思案した。
もっと早く起きてもらうには、どうしたものか。
そして最終兵器は開発された。
ごはんくれなきゃ髪食べちゃうよ攻撃。
そっと枕元に近づき、髪をくわえ、えいっとひっぱる。
効果てきめん、よっこは痛えーっと叫んで
あっというまに飛び起きる。
でも、また叱られた。
最終兵器、封印。

というような経緯があって、
最近はあまり無茶な起こし方はしなくなった。
原点に帰って、ニャアニャア吠えるか、
念を送るような目つきで待っているか、
おとなしいものだ。
おかげで寝過ごした日があるくらいだ。