20070212

さとう家に猫がなれるまで(その3)

はーちゃんがやってきてからは、睡眠不足との戦いだった。

仕事から帰ってきて、電気をつけてはーちゃんを探してもいない。
大体、布団の中で寝て(隠れて?)いた。
なでるとゴロゴロ喉を鳴らすけれど、私が動こうとすると、 また窓の隙間に行ってしまう。
このままじゃあ、隙間=はーちゃん部屋になってしまう!
隙間から出てきてもらうべく、作戦を決行した。

まずはカニカマ作戦

Tさんから、はーちゃんはカニカマがすきと聞いたので、早速カニカマを買ってきた。
はーちゃんがいる窓の隙間の上からカニカマを見せると、ふんふんとにおいは嗅ぐ。
でも全然食べようとしない。
カニカマを上下に動かしてみると、ようやく興味をもったのか食らいつく。
やはり元・外猫だけあって、食べ物をもらうときは警戒しているのかもしれない。
やっと食べたと思っても、好きなはずのカニカマなのにすぐ食べるのをやめてしまう…。
これは作戦失敗。

つぎは就寝(寝たフリ)作戦

電気を消すと、はーちゃんは何らかのスイッチが入るのか、なついてくるということがわかった。
深夜電気を消してから(23:00~3:00くらい)のハイな状態と、
私たち帰ってきてから寝るまで(18:00~23:00くらい)のローな状態が全然違って、
毎日毎日、夕方は初めて会ったかのようなそぶりで警戒して、そして素っ気無く、
夜中は甘えてくるのだ。

でも夜中は眠い…から、もう21時くらいから電気を消して、寝たフリをする作戦を決行した。
電気を消すと、はーちゃんはなついてきて、少しご飯を食べ、トイレを済ませ、猫草を食べ、
爪とぎをするという完璧な動きをみせた。
教えていないのに、置いておいた猫草をきちんと食べたことにはTさんも驚いていた。
爪とぎも、教えていないのに、爪とぎボックスや、床置きタイプの爪とぎでバリバリと爪をとぐ。
字のごとく、本当にバリバリバリバリという音がする。
その音で寝たフリじゃなく、本気寝を起こされてしまうのだけど…。
トイレの猫砂のかけ方も相変わらず激しい。
甘え方も手を出すと、頭からゴツンと体当たりでなついたり、甘がみをしたり(これがかなり痛い)、
なでている間中ゴロゴロゴロゴロ、喉を鳴らしている。
なんというか、さじ加減がわかっていないようだ。
でも夜鳴きに限っては、段々と鳴く回数が少なくなってきている。

この就寝作戦で、ちょっとずつはーちゃんがさとう家になれてきた…ような気がする。
でもまだ、問題はあったのだった。

それに気づく前、2月8日のこと。