20070203

さとう家に2台のロードレーサーが届くまでの長いような短いような経過(その1)

ことのはじまりは2006年の春までさかのぼる。
さとう家では通勤のために自転車を購入した。
ジャスコで1万円のママチャリだ。
僕は赤色、よっこは銀色。
ふたりとも、よほどの雨でない限りは毎日、自転車通勤を続けた。
休日も、近場ならば自転車を連ねて出かけた。
僕たちはすぐに自転車の生活に慣れた。

やがて季節は春から夏へ、夏から秋へ。
冬が近づいてきた。
ここは雪国・札幌、長い冬のあいだ街は雪に埋もれてしまう。
もちろん自転車には乗れなくなる(いや、乗る人は乗るのだけど)。
まもなく自転車を封印しようという時期に、どういうわけか、
僕のなかに今まで覚えのないような欲求が芽生えていた。
「もっともっと自転車で走りたい、もっと速く、もっと遠くまで」