20070204

さとう家に2台のロードレーサーが届くまでの長いような短いような経過(その2)

深い雪に閉ざされる冬を目前に、赤々と燃え上がるオレの自転車への情熱。
だけど、なにぶんママチャリにしか乗ったことのないドシロウトゆえ、
その情熱をどこにどう持っていけばいいのか、さっぱりわからない。
自転車に限らず、スポーツにもアウトドアにも無縁のまま30年も生きてきた。
オノレのなかにわき起こってくる衝動に、戸惑った。

自分がどこへ向かおうとしているのかもわからないまま
とにかく《新しい自転車》を手に入れなければいけないと思った。
しかし、問題は山積していた。
そもそも、自転車の種別なんて知らないし、自転車で何をしたいのかも見えていない。
なので、当然、どんな自転車が欲しいのかもわからない。
したがって、予算の見当もつかない。
半年前にママチャリを買ったばかりで、自転車を欲しいとも言い出しがたい。

僕はまず、そのときできることから始めることにした。
そのときできること−−−すなわち、つぶやくことだ。
「自転車は楽しいなあ。《新しい自転車》が欲しいなあ」
毎日、毎日、ぽそぽそとつぶやいた。
《新しい自転車》が許容される空気を家庭内に醸成されることを期待して・・・。